保護者からのクレームを劇的に減らす積極的生徒指導と電話連絡および家庭訪問

学校の先生

こんにちは!はらけんです!

教員時代、一番頭を悩ませたものは、保護者からのクレームです。勤務していた学校が生徒指導上の困難校であったことも影響しているかもしれませんが、学校には毎日のように保護者からクレームの電話がかかってきたり、学校に乗り込んできて怒鳴り散らかすということがありました。

そんなことがあると、普段の業務に支障をきたすようになります。授業の準備をするための放課後に家庭訪問に行って、授業の準備時間が少なくなったり、クレームを入れてきた保護者の対応に追われて、学級経営がおろそかになって学級が荒れたりするなど、いいことがありません。

そこで、今回は保護者からのクレームを減らすための私が実践して効果があった方法について紹介します!

積極的な生徒指導を行って落ち着いたクラスをつくる

保護者からくるクレームの大半は、学校内で起こったトラブルについてのことです。
〜くんに意地悪される。とか、〜さんがいじめてくる。とかです。
トラブルについて教師が把握して、指導しているものであれば、事実とそれに対してどのように指導したかを伝えると、保護者は大抵納得してくれます。しかし、教師が知らない間に起こったトラブルになると、話は別です。
なんで担任なのに知らないんだ!?うちの子だけ見てくれて無いんでしょ!?などと、トラブル以外のことでさらに怒りを増長させてしまいます。

そんなことにならないためには、トラブルができるだけ起こらない学級をつくることが必要です。トラブルが起こった時にだけ、指導するのではなく、起こりうるトラブルを想定して問題を未然に防ぐように指導を重ねて行くことが重要です。

落ち着いたクラスをつくるには?

落ち着いたクラスを作るには、

1、細かい指導と指導のタイミングを見逃さない観察眼
2、学級規律を徹底

上記の2つのことが重要です。

細かい指導と指導のタイミングを見逃さない観察眼

子どもに指導するのは、トラブルが起こった時だけではありません。少しでもおかしいなと感じた時には、細かいことでもすぐに指導します。例えば、学級のルールで呼び捨てをしないと決まっているのに、呼び捨てをしている子どもがいたとします。そんな場合は、なぜルールで決まっているのにそのルールを破っているのかを尋ね、なぜ呼び捨てをしないというルールにしたか確認した後に、敬称を付けて呼ぶように指導します。

一度、見逃して許してしまうと、このぐらいだったら先生は許してくれるんだ、ルールで決まったけど別に守らなくても大丈夫なんだったら、他のルールも守らなくていいんだと学習して、トラブルが頻発するようになってしまいます。
学級の中で少しでもおかしいなとか、違和感を感じたら細かいことでもその場ですぐに指導しましょう!少しくらい見逃してもいいかと思って、指導をせずに放っておくと、最初は大丈夫でも後々大変な学級になって、学級崩壊をしてしまうかもしれません。悪い芽は必ず早期に摘んでしまいましょう!

また、子どもたちを指導する際、タイミングを見逃さないことはとても重要です。
周りの子どもたちからの訴えがあっても、実際に本人がトラブルを起こしている瞬間を見てなければ指導しにくいことがあります。
この子は、こんな時トラブルを起こすかもしれないとある程度予測を立てて、その子のことを見ていると、指導のタイミングを見逃すことはありません。もしも、見逃してしまうと、先生にバレなければ何やってもいいと、学習してしまいます。特に、問題行動が多い子は注意して見ておきましょう!

学級規律の徹底

落ち着いたクラスをつくるためには、学級規律を徹底させることが必要です。指導力のある、ベテランの先生であれば、学習規律が緩くても子どもたちは落ち着かせることができると思いますが、若手や初任者が学級を落ち着かせるためには、学級規律を徹底して指導することが落ち着いたクラスをつくる近道です。

廊下の歩きかたや、挨拶の仕方、授業中の姿勢や、声の大きさ、話を聞く態度など学級の規律に関わることを、1学期のはじめに徹底して指導します。まずは、模範となる姿を見せて、実際に練習します。練習しないとできるようにならないので、必ず練習させましょう!

練習したことができるようになっている子は評価して、できていない子は指導しましょう!この時に、できていない子への指導だけになると、できている子たちも、できていない子の方に流れてしまうので、必ずできている子たちは褒めて評価をしましょう!そうすることで、できていない子たちもああすれば褒めてもらえると学習していき、みんなができるようになっていきます。

どんなにすごい授業をしても、学習規律が整っていないと、授業は成立しません。また、クラスが落ち着いていると、保護者も安心してクレームも少なくなります。学期のはじめに学習規律を徹底して、落ち着いたクラスをつくっていきましょう。

電話連絡と家庭訪問

どんなに落ち着いたクラスでも、トラブルが起こることはあります。起きてしまったことは仕方ありません。まずは、話を聞いてトラブルを解決させましょう!子どもたち同士のトラブルが解決してもそれで終わりではありません。

電話連絡

子どもが家に帰って親に会う前に必ず一報を入れましょう。『今日、誰々とケンカしてこんなことになりました。こういう指導をしています。お家の方でもお話してみてください。』ぐらいの連絡はしておくとよいでしょう。その理由は2つあります。

1、保護者にちゃんと子どものことを見ていることが伝わる。
2、子どもが親に伝える時に、自分の非を隠して伝える可能性がある。

保護者にちゃんと子どものことを見ていることが伝わる

保護者の方達は、学校で何が起こっているかを子どもから聞くしか知るすべがありません。なので、担任の先生がしっかりと我が子のことを見てくれていることが分かれば少しは安心することができます。
トラブルが起こった時だけでなく、何か良いことがあった時も保護者に連絡をして信頼関係を構築しましょう!

子どもが親に伝える時に、自分の非を隠して伝える可能性がある

子どもが親に話す時に、自分の非を隠してやられたことだけ伝えたりする子がいます。そうなると、話がややこしくなります。
どうして、我が子は何もしていないのに、意地悪されたのか!
先生は、なんで相手の子どもだけでなく我が子も指導しているのか!
などと、保護者からのクレームに繋がります。

確実に子どもと保護者が会う前にもしくは、学校に迎えにきているならば、その時に伝えるようにしましょう!

家庭訪問

家庭訪問は、学期のはじめだけするものではありません。保護者との人間関係を構築するために定期的に、家庭訪問するようにしましょう!子どもの頑張っている姿や学校での様子を伝えることで、良好な人間観を築いていくことができます。

また、トラブルが起こって、電話では伝わりそうに無い時にも家庭訪問します。電話だと、顔が見えないのでめちゃくちゃ言ってくる保護者も、家まで足を運んで面と向かって話すことで、少し怒りのトーンが落ち着きます。

まとめ

今回は、保護者からのクレームを劇的に減らす積極的生徒指導と、保護者との人間関係を構築するために必要な電話連絡と家庭訪問の重要性のを紹介しました。

教師の仕事のメインは授業です!しかし、学級が荒れてトラブルが頻発すると授業どころではなくなってしまいます。落ち着いたクラスをつくり、保護者との良好な人間関係を構築することで、無駄な時間を減らし、授業準備の時間を確保して、良い授業を行い、よいクラスを作っていきたいですね!

保護者からのクレームや学級経営に悩んでいる先生にとって、この記事が少しでも参考になれば幸いです。


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