小学校教員は給食の時間も子供達への指導が必要!明日から即実践できる指導の技術!

学校の先生

こんにちは!はらけんです!

前回までは、学校の先生のなり方について紹介してきましたが、今回からは、学校の先生になってから必要になる子どもたちへ指導する際の技術について紹介していきます。(小学校)

今回は、大学では教えてくれない、現場で役立つ給食指導についてです。

給食指導とは

給食なのに指導が必要なの?と思う人がいると思います。私も給食に指導がいるの?給食なんて、配膳して食べさせるだけだから、指導なんて必要ないと思っていましたが、そんなことはありませでした。

誰が配膳するの?配膳しない子たちは何をするの?どうやって給食室まで給食を取りに行くの?時間内にどうやって完食させるの?苦手なものはどうやって食べさるの?それとも残させるの?片付けは誰がするの?など
給食を準備して、食べて、片付けるまでに指導することはたくさんあります。

指導をせずに子どもたちがやりたいようにさせていたら、大変なことが色々起こります!

例えば、配膳しない子たちに役割を何も与えていなくて、何も指導をしていなかったら、食缶を取りに行っている間に教室で好き放題して、喧嘩したり、暴れたりしているかもしれません。
給食室に取りに行くときの指導を何もしていなければ、走って他のクラスの子とぶつかって怪我したり、給食をこぼしたりするかもしれません。
楽しいはずの給食の時間が、常に先生が怒る時間になってしまうかもしれません。

事前に起こるであろう問題を想定して、細かく指示を出して指導していくことが重要です。

給食の準備から片付けまでの流れは以下のようになります。

  • 給食の配膳当番が手を洗いに行って、エプロンに着替える。
  • 配膳の仕事が無い子どもたちへは、事前に各々に仕事を用意し自分の仕事が終わった後の指示までしておく。
  • 教師が配膳係りの健康チェックを行い、給食室に給食を取りに行く。
  • 配膳の準備をして、食器に給食を盛っていく。
  • 配膳係り以外の子どもたちが、自分の給食を取りにいく。
  • 配膳係りが自分の給食を取りにいく。
  • エプロンを脱いで、みんな座ったらいただきます。
  • 減らしたい子→増やしたい子を呼んで教師が配膳する。
  • 食べ終わった子から片付けて、連絡帳を書いたら、本を呼んだり、自主学習で待つ。
  • 時間がきたら、食缶を返しに行く準備を始め、給食室に返しに行く。
  • 全員が着席したらごちそうさま。

給食の配膳当番が手を洗いに行って、エプロンに着替える。

授業が終わったら、配膳係が先に手を洗いに行き、エプロンに着替えます。

エプロンに着替えるときも、着替え終わったらペアの子と二列で並ぶように事前に指示しておきましょう!また、着替えるときはおしゃべりしないなどのルールも事前に決めて指示をしておくと、着替えて並ぶまでの時間が短くなります!

事前に指導しておくことで、指示通りにちゃんとできている子を評価することもできますし、逆に、ルールを守っていない子には、指導することができます。

配膳の仕事が無い子どもたちへは、事前に各々に仕事を用意し自分の仕事が終わった後の指示までしておく。

配膳の係以外の子どもたちで、配膳台の準備したり、台ふきんで机を拭いたり、配布物を配ったりと全員にが何かしらの仕事をするように決めておきましょう!また、自分の仕事が終わったら自分の席で静かに座って待つなどのルールも決めておきましょう!
ルールを決めて、ルールを守れている子を評価し、守っていない子を指導してルールを守らないといけないという空気を作ることが大切です。

給食室に給食を取りに行く間は、教室には子どもたちしかいません。ルールを何も決めていないと、教室に帰った時には、喧嘩が起こっていたり、誰かが泣いていたりします。細かい指示とルールを決めて、先生がいなくても教室の治安が乱れないようにしましょう!

教師が配膳係の健康チェックと身だしなみのチェックを行い、給食室に給食を取りに行く。

エプロンに着替え終わったら健康チェックと身だしなみのチェックを行います。
以下の3つは必ずチェックしましょう!
・手は洗ったか。
・帽子、エプロン、マスクはつけているか。
・熱、吐き気、腹痛は無いか。


チェックが終わったら、給食を取りに行きます。二列で並んで歩いて取りに行きます。左側を歩くのか右側を歩くのかが、学校全体で決めてあれば、すれ違うときも安全にすれ違うことができます。決められた側を歩くようにしましょう!

給食室で、食缶を取ったら、他のクラスの邪魔にならないように、速やかに取りに来た順番に並んで、教室まで戻ります。

配膳の準備をして、食器に給食を盛っていく。

教室に戻ったら、配膳台に食缶を置いて配膳の準備をします。右からでも左からでもどちらでも良いですが、順番は、おぼん・箸→ご飯orパン→大きいおかず(主菜)→小さいおかず(副菜)→牛乳・ストローだとスムーズに配膳することができます。

高学年の子どもたちは大丈夫だと思いますが、低学年の子どもたちは均等に配分するのがまだ難しいので、2、3皿は教師がお皿に盛ってあげてお手本を見せてあげましょう!

配膳係り以外の子どもたちが、自分の給食を取りにいく。

半分くらい配膳が終わって、配膳台が狭くなってきたら、待っている子たちに給食を取りに来るように指示を出しましょう!取りに来る時には走らないことと、配膳台の近くでは喋らないことを事前に指導しておきましょう。
給食がこぼれたり落ちたりするのは、この時が一番多いので教師は全体を見渡して細かく指示を出せるようにしておきましょう!

みんなが動いている時に何かトラブルが1つ起きると、連鎖的にトラブルが起こります。トラブルが起きないように注意深く全体を見渡すことが重要です。

配膳係りが自分の給食を取りにいく。

配膳係以外の子どもたちが給食を取り終わったら、配膳係りが自分の給食を取りに行くよう指示を出しましょう!
配膳係の給食は、待っている子達で準備してもいいのですが、あの子のは準備してあげたいけど、あの子のは準備してあげたくないというようなトラブルの種になる可能性があるので、私は多少時間がかかっても、自分で給食を取りに行かせることをオススメします。

エプロンを脱いで、みんな座ったらいただきます。

配膳係の給食が準備できたら、エプロンを脱いで、係の音頭に合わせていただきますをしましょう!

給食が全部あることを確認して、準備をしてくれた配膳係に『ありがとうございます』→配膳係『どういたしまして』をして、パチンと手の音がならないように合掌させ、みんなで『いただきます』で食べ始めます。

減らしたい子→増やしたい子を呼んで教師が配膳する。

いただきますの後で、減らしたい人と増やしたい人を順に呼んで教師が配膳していきます。減らしたい人には事前に、いただきますの後の箸をつける前に減らしに来るように指示をしておきましょう。
少食だけど、早く食べたくて減らしに来るのを忘れる子もいるので、少食の子には食べきれるかどうか声をかけてあげたら良いでしょう!

食べ終わった子から片付けて、連絡帳を書いたら、本を呼んだり、自主学習で待つ。

食べ終わった子は、教師や周りの子たちに綺麗に食べているか確認してもらってから、食器を片付けます。
食器を片付けたら、連絡帳を書かせたり、本を読ませたり、自習学習をさせたりするなどして、時間になるまで席に座らせるようにしましょう。食べ終わった後の指示を細かくだしていないと、食べ終わった子たちから手持ち無沙汰になり、教室がざわついてきて、時間内に給食を食べ終われなくなってしまいます。

食べるのが遅い子たちにも、声をかけて時間内に片付けられるようにしましょう。

時間がきたら、食缶を返しに行く準備を始め、給食室に返しに行く。

時間が来たら食缶を返しに行く準備を始めます。まだ食べている子たちは、食べきれる量まで減らしてあげてもいいでしょう。
配膳係が給食を食べ終わって無いこともあります。食べ終わっていなくても、自分の仕事を優先するように伝えましょう!給食を食べていたら係の仕事をしなくていいと学習してしまうと、わざと給食を遅く食べるようになったりします。自分の仕事は責任をもってするように指導しましょう!

取りに行った時と同じように、給食室に食缶を返しに行きましょう。

全員が着席したらごちそうさま。

配膳係が帰って来て、配膳台を片付けたり、机を台ふきんで拭いたりして、全員が着席したらごちそうさまをしましょう!

ごちそうさまのあとは、先生から連絡事項を伝え、連絡帳をチェックしてもらった子から昼休みです。走って教室を出て行く子や、連絡帳を書かずに遊びに行こうとする子が必ずいるので、事前に走らないことと、連絡帳を出してから遊びに行くことを伝えましょう!

まとめ

今回は、現場での給食指導について紹介していきました。大雑把な指示や意図が明確でない指示では子どもたちは混乱してしまい、トラブルを引き起こしてしまいます。
事前に起こることを想定して、細かくわかりやすい指示を出して行くことで、子どもたちはスムーズに動くことができます。
初めの指導を細かくしておくことで、後の指導が楽になります。初任の先生はこの記事を給食指導の参考にしてみてください。

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